《突如、発売中止が決まった『イムジン河(がわ)』に代わるザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)の第2弾シングルとして、『悲しくてやりきれない』が昭和43(1968)年3月にリリースされた。加藤和彦さんが〝カンヅメ〟になって大急ぎで曲を仕上げ、詞は大御所のサトウハチローさんに頼んだ。今に歌い継がれる名曲だが、レコードセールスは20万枚に届かず、中ヒットにとどまる》
僕らはだんだん、倦(う)んでいったのだと思う。『帰って来たヨッパライ』ばかり演(や)らされるのもイヤだったし、『イムジン河』の発売中止騒動で傷ついてもいた。そして、映画(『帰って来たヨッパライ』、大島渚(なぎさ)監督)の失敗…。
それなのに相変わらずスケジュールはすごい。その上、練習もしないといけない。プロになってから加入した、はしだ(のりひこ)はアマチュア時代のレパートリーを知らないから、コンサートをやるにも曲が足りないのです。もう途中からみんなシラけていた気がしますね。加藤と、はしだの関係にも亀裂が生じていました。




















