参院選(7月10日投開票)の公示後初の週末となった25日、与野党の党首は各党の重点選挙区や都市部の繁華街などに繰り出し、支持拡大に声をからした。
岸田文雄首相(自民党総裁)は25日、与野党が激しく競り合う山梨(改選数1)から遊説を始め、東京(同6)や埼玉(同4)を回った。東京・JR吉祥寺駅前の演説では、物価高が争点となっていることを受け、「政府が全責任を負い、物価高騰に対応する」と強調。同時に「政府が呼び水となる政策を用意して賃上げの流れを民間に広げ、経済成長につなげていく」と表明した。
首相はドイツでの先進7カ国首脳会議(G7サミット)などに出席するため、26日から30日まで日本を留守にする。自民は総大将が不在となるが、党幹部は「G7では世界的な物価高がテーマになる。各国首脳と連携して対処する岸田首相の姿が、かえって選挙の好材料になる」と語る。
一方、立憲民主党の泉健太代表は、福岡(同3)と長崎(同1)を回った。両選挙区は日本維新の会や共産党も候補を擁立し、野党票の分散が目立っている。泉氏は福岡市内で「首相は物価高を直視しておらず、具体策もない」などと批判を重ねた上で、生活重視に力点を置く立民の政策をアピールした。
公明党の山口那津男代表は愛知(同4)を集中的に回り、名古屋市で若者向けの集会に参加。人への投資や持続的な賃上げに取り組む方針を強調した。
大阪を本拠とする維新は、首都圏での議席確保が課題となっている。25日は馬場伸幸共同代表が東京都内を回り「大阪でしてきた行財政改革を国でしていく」と訴えた。
共産の志位和夫委員長は千葉(同3)と埼玉、国民民主党の玉木雄一郎代表は千葉、埼玉、東京といずれも首都圏を回った。社民党の福島瑞穂党首、れいわ新選組の山本太郎代表、NHK党の立花孝志党首も首都圏を舞台とした。




