【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)欧州議会は22日、人権や民主主義に貢献した個人や団体を表彰する「サハロフ賞」を今年、国際刑事裁判所(ICC、赤根智子所長)とその職員に授与すると発表した。「国際法の維持」への取り組みを評価した。
欧州議会の発表文は、ICCが戦争犯罪やジェノサイド(集団殺害)など国際社会が懸念する最も重大な犯罪について「責任者を追及し、犯罪の再発防止に寄与している」と称えた。
そのうえで、トランプ米政権がICC解体を狙って制裁圧力を強めていることについて、欧州議会議員たちは「国際司法制度に対する深刻な攻撃」とみなして懸念を示してきたと強調。ICCの独立性を守るため、EU域内で外国の制裁を無効化する「ブロッキング規則」の発動を欧州委員会に要求してきたことに触れた。
「ブロッキング規則」はEU法で定められ、スペインやベルギーなどが米制裁に対抗して発動を求めてきた。米国との対立を懸念する国が多く、EUで合意には至っていない。
サハロフ賞は1988年、旧ソ連の反体制派科学者、故サハロフ博士を称えて創設された。人権への貢献に与えるEUの最高賞と位置付けられている。昨年は、ベラルーシとジョージアの反体制派ジャーナリスト2人が受賞した。




