一方、中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環として、香港、マカオ、広州などの経済連携の強化を図る国家戦略に関しては、「マカオの潤沢な資金がマカオで使われずに流出していくのではないか」と指摘し、一帯一路への懸念を隠さない。
「住民の利益を擁護し、住民の声を政策の意思決定に反映させなければならない。だからこそ、私たちはマカオのトップである行政長官を普通選挙で選ぶよう求めているのです」
区氏はマカオ民主派の存在意義をこう強調した。
(中国総局長 藤本欣也)
マカオと香港
「中華人民共和国マカオ特別行政区」が、マカオの正式名称だ。返還後50年、つまり2049年まで、高度の自治が保障された一国二制度が認められる。
1997年に英国から返還された香港(香港特別行政区)の場合は2047年にその期限を迎える。
マカオの住民は約65万人で香港の11分の1。面積は東京の板橋区とほぼ同じ約32平方キロで、香港の33分の1。
昨年、マカオのカジノ収入は2657億パタカ(約3兆5800億円)と前年比19%増だった。
香港からマカオまで約60キロ。1時間ほどかかる高速フェリーが主要な交通手段である点は、返還前と変わっていない。
しかし間もなく、香港とマカオ、そしてマカオに隣接する広東省珠海を結ぶ世界最長の海上大橋が開通する。香港からマカオまで車で30分足らずとなる。



