今日は「畳の日」。環境衛生週間(24日~10月1日)初日にあたる「清掃の日」にちなんだ記念日で、さわやかな秋に畳を干し、部屋だけでなく心もきれいにと、いかにも日本人らしい。
▶「畳があるから履物を脱ぐ。清潔さを尊ぶ日本人の根っこに通じる」。奈良・吉野で江戸時代から畳業を営む14代目の浜田賢司さん(70)は語る。平安時代以降の有職故実(ゆうそくこじつ)にのっとった由緒ある「有職畳」の技術を継承する。
▶畳の起源は、稲作が始まった2千年以上前にさかのぼるという。「収穫後の稲わらを捨てず床に敷いて寒さをしのいだのが始まり。畳床にはわらをふんだんに使う。畳はコメを主食にする日本人の心そのものです」。田んぼでは今、稲刈りの真っ最中。わらの温かみのある匂いは心を癒やす。フローリングの普及で畳は遠ざかりつつあるが、この記念日を機に足元に目をやりたい。




