26年以降の発掘調査で、妻の戒名側の墓穴から、半円形の青いガラス片(長さ2・7センチ)や5色のガラス玉(直径2~5ミリ)59個が見つかった。25~45歳の女性の歯も発見され、大石さんは「被葬者はミゲルの後妻」と推測。そのうえで、「石碑には『妙法』と刻まれており、仏教徒を装った潜伏キリシタンの可能性が高い」と指摘する。
イエズス会は当時、異教地の軍事征服の検討や日本でも仏像破壊を行っていた。大石さんは「ミゲルはローマで受けたキリスト教の印象とは正反対の同会の行為に疑問を感じ、脱会したのでは。ただ、埋蔵品から信仰自体を捨てたとはいいがたい」と主張。来年、ミゲル側の墓穴を発掘する予定だが、資金不足に悩む。「本人と断定できる物が出る可能性が高い。ぜひ協力してほしい」としている。
23日に来日する法王も長崎の潜伏キリシタンに言及してきた。ミゲルの子孫にあたる浅田昌彦さん(66)は「世界では宗教間のもめ事も多いが、疑問を持ちつつも信仰を捨てなかったとみられるミゲルの心を知ってほしい」と訴えた。
問い合わせは、千々石ミゲル研究・顕彰会(ooishi113@gmail.com)。
■令和版遣欧少年使節も歓迎
天正遣欧少年使節のゆかりの自治体の中学生でつくる「令和遣欧少年使節」。メンバーは8月、バチカンで法王と謁見し、38年ぶりの来日を後押しした。
取り組みは今年で20年目。長崎、宮崎の5市1町から毎年、中学生を各2人ずつ選び、法王に謁見するための派遣も3年に1度行ってきた。



