株式会社hint
営業も、店舗も、個人事業主も。無料で始める、AI時代の顧客理解。
顧客は、AIで変わり続ける。顧客を理解する力を、すべての現場へ。
株式会社hintは、3,000人のAIペルソナと対話し、商品・サービスの企画を磨く「hint Persona Commons(ペルコモ)」を2026年10月22日に公開します。登録なし・無料で体験できます。
顧客がAIで解決できることが増える今、何にお金を払う理由が残るのか。暮らしや仕事の背景を持つAIの人物との対話から、その仮説を探ります。ジョブ理論などの経営学を手がかりに企画を磨き、使う人自身の顧客を見る目も育てていくことを目指します。
暮らしから理解する 3,000人の人物背景を用意
理由と迷いを聞く 欲しくなる理由・ためらう理由
経営学で企画を磨く ジョブ・ペイン・ゲインで整理
ペルコモのトップページ。3000名がずらりと顔を揃えてお出迎え。
あなたの「売りたい」と、誰かの「欲しい」が出会う場所。それが、ペルコモです。
土曜日の午後、自動車ディーラーの商談席。
30代の夫婦が見積書を受け取る。
夫はそれをスマホで撮り、小さな声で聞く。
「この見積もりって、妥当かな?」
数秒後、画面に答えが並んだ。この車種の今月の値引きの相場。付属品のうち、外しても困らないもの。下取りの査定が低めに出ている理由と、他社にも当たってみる価値があるかどうか。
営業担当は、まだ詳細な説明も終えていないというのに。
これは作り話ではありません。2025年、米国の自動車情報サイトCarEdgeが買い手500人に聞いた調査では、4人に1人が、車を調べ、比べ、交渉するのにAIを使っていました。
2026年春、日米英豪の会社員1,250人に聞いた調査では、仕事でAIを使った人の9割は、会社より前に自分の生活のなかで先に使っていました。週に何度も開く割合も、職場より家のほうが多かった。
会社ではAIの導入に稟議の壁が立ち塞がるが、顧客は当たり前のようにAIを使っている。
商談席の向こうにいるのは、顧客だけではない。手のひらにはAIがいるのです。
今や、情報の非対称性は逆転し、企業の方が情報弱者になりつつあります。
プログラミング、調査、動画制作、ナレーション、ライティング。それだけじゃない。サイトや電話で、保険のおすすめを聞く。携帯ショップで、料金プランの説明を受ける。住宅ローンの比較を、銀行の担当者に頼む。旅行代理店で、パッケージツアーを選んでもらう。
「顧客が知らないこと」で成り立っていた商売は「価値の再提起」をしないと消えゆく運命です。
多くの商売が直面する、この深刻な問題を解決するために、日本の縮図となる3,000人のAIペルソナを選び、対話し、閃きを得られる場を用意しました。しかも、信頼できる経営メソッドにそって、新しい商売の価値を見出すことができます。それが、今回発表する「ペルコモ (ペルソナ・コモンズ)」です。
サービスを体験する (無料):https://persona.hint-commons.com/

▶ 顧客は、商品の選び方だけでなく、困りごとの解決方法を変えている

分母と設問の異なる二つの調査。[1][2]の詳細は末尾へ。
これまで頼まれていた仕事は、これからも必要なのか。いまのお客さまは、これからも買い続けてくれるのか。AIで解決できるようになったこと、それでも残る困りごと。その両方を知る必要があります。

【英会話の例】「AIで準備できるから、今のサービスだといらないかも」

AIペルソナの一人、八木奈緒美さん (AIによる合成人物)
今回、対話したのは八木奈緒美さん(43歳・保険会社の顧客データ分析担当)。各種統計等に基づいて構成した合成人物です。一人あたりの情報量は1万文字以上。AIをどのように活用しているかも含めて、日本の統計にそって個性が割り当てられています。
ペルコモで、八木さんに月額制の英会話サービスについて聞いてみました。仕事で毎日AIを使う設定の八木さん。最初の反応は、「仕事で英語を使う機会は今のところ思い当たらないので、月額で続けるほどではないです」でした。
そこで、「来週、海外の相手に英語で分析結果を説明することになったら」という仮定を置き、AIでも練習できると知った場合に、サービスにお金を払う理由を尋ねました。
「AIだけで説明と想定質問の準備ができたなら、人間の講師に払う理由はあまり残らないです。受け答えの間や、予想外の質問への対応まで相手をしてもらえるなら、その部分だけ単発で頼みたいです。」
実際のペルコモでの、八木さんとの対話画面
この反応から考えられるのは、AIでできる準備を踏まえ、人間に求める役割と、サービスの提供単位を見直すこと。「英会話の月額レッスン」から、「必要なときに、必要なだけ、リハーサルやアドバイスをしてくれる場」へ。対話は、売り方だけでなく、何を商品にするかを問い直す材料になります。

▶ GPTに「こういう人になりきって」と頼むのと、何が違うのか

年齢や職業を指定して、AIに顧客として答えてもらうことはできます。詳しい人物設定を自分で書けば、暮らしや価値観を加えることもできます。ただ、その設定は単純で、作り手が知る顧客像や想像の範囲に寄りやすいものです。
ペルコモは、日本の人口構成を踏まえた3,000人に、統計を参照して構成した暮らしと仕事の背景を用意しています。利用者が一から人物設定を考えなくても、収入、自由に使えるお金、自由な時間、地域、情報接点、AI活用など、商品を選ぶ理由/選ばない理由につながる事情をたどれます。
あわせて、B2Cだけでなく、B2Bにも対応できるよう、一人ひとりが働く職場の業種や規模、立場と決裁可能金額 (稟議する品目によって異なる) まで設定しており、ビジネスにかかわる多様な質問に答えられる背景を持っています。
AIペルソナのレベル (一般的には1.2.に留まる。3.4.を用意するには時間と手間がかかる)
3.がペルコモの標準、4.は「自社専用ペルコモ構築サービス」で対応します。 標準の人物背景に、自社だけが持つ業界・顧客・商品情報を組み合わせ、自社の商品やサービスについて、より具体的な仮説を検討できる対話環境を構築します。
人物の土台は、NVIDIA「Nemotron-Personas-Japan」の100万件の合成人物データ。hintが3,000人を選定し、総務省「人口推計」などで人口構成、「家計調査」「社会生活基本調査」などで家計や時間の背景を構成しています。47都道府県、18~100歳。AIを使う人・使わない人の背景も含め、一人ひとりの事情を対話の手がかりにしています。一人あたりの情報量は、平均1万文字超です。
AIペルソナのデータと出典サマリー
詳細なデータと出典について
https://persona.hint-commons.com/#data

【英会話の例】「対話から、「必要なときに、必要なだけ」のサービスへ

ペルコモでは、ジョブ理論やバリュープロポジションを使い、相手の言葉から「売れるメカニズム」の仮説へと導きます。
今回の対話から、実際に「作戦を練る」で整理されたジョブは「英語で分析結果を説明し質問に答えたい」。ペインには「予想外の質問に返せるか不安」「月額で続けるほどの必要がない」、ゲインには、必要なときに必要なだけ頼めることなどが挙がりました。
八木さんが英会話に対して感じたジョブ
ジョブで「実現したいこと」を捉え、4つの力で「欲しくなる理由と、行動に移せない理由」をたどる。対話を通して、経営学の考え方を企画に使っていきます。
検討した商品案が、「本番前30分リハーサル」です。人間の講師に質問や聞き返しをしてもらい、必要な会議の前に、必要なだけ利用する。実演では、1回3,000円。資料は匿名化しても持ち込まなくてもよい、という条件を提示しました。
八木さんは「この仮定なら、申し込みたいです」と応答。ただし、当日の予約枠や講師の実務対応力、会社負担にできるかも確認したいと述べました。さらに聞くと、AIだけで詰まらずに受け答えできれば「今回は買わなくてよい」と答えています。
買いたくなる条件と、買わなくてよい条件。その両方を聞くから、提案を具体化できます。 この反応は需要や価格の検証結果ではなく、実顧客へ確かめるための仮説です。
対話後の分析では、「講師が質問を返す30分リハーサル」に加え、「資料不要の口頭練習枠」「上司確認用の単発予約案内」という案も表示されました。利用したい気持ちだけでなく、仕事の資料を持ち込めるか、会社の費用で払えるかという事情まで、商品や案内を見直す手がかりになります。
八木さんとの対話から得た学びのまとめ
「英会話の授業をどう売るか」と考えていた人が、「この人は、明日の会議のために何を必要としているか」と問い直す。気になった言葉を選び、さらに聞き、自分の言葉で提案を書き直す。その過程を、経営学の専門知識がなくてもたどれるようにしています。

▶ 顧客データと経営学を、現場の一人ひとりへ

従来、顧客データを活用する機会は、情報を共有されたマーケティング部門などに限られがちでした。「売れる仕組み」を考えるための知識も、経営学を学んだ人や経験豊富な専門家に偏りがちでした。
ペルコモは、この二つを、日々の仕事で、誰でも簡単に使えるようにしました。商談前の営業担当者が、今のやり方を変えない理由を聞く。店舗の担当者が、新サービスを利用しにくい事情を探る。新人のアルバイトが、届けたい相手と話してアイデアを磨く。何の前知識もいらず、誰でも簡単にできるプラットフォームがペルコモです。
01 問いかける 届けたい相手に話す
02 見方が変わる 相手の事情を考える
03 提案を磨く 自分の言葉で考え直す
最初は「この商品、どう思いますか?」だった問いが、「この人は、どんな一日を過ごしているのだろう」「本当は何を実現したいのだろう」へ変わっていく。場合にあわせて「最適な問い」が次々に出てくる。ペルコモが目指すのは、企画を磨くとともに、顧客の立場で考えられる人を増やすことです。
研修や大学でも、使いながら学ぶ。
企業研修や大学などの教育機関で、顧客理解や新規事業づくりを学ぶ教材としての活用も想定しています。自分で企画を考え、AIペルソナとの対話で見直し、実際の顧客へ確かめる。その往復を通して、経営学の考え方を使いながら学べる場を広げていきます。
ビジネスパートナーを募集します。
また、実際の顧客へのインタビューやアンケート調査との連携を計画しています。研修会社、大学などの教育機関、調査会社、企業などと、教育での活用や顧客理解の実践を共につくるビジネスパートナーを広く募集します。
AIとの対話で仮説を磨き、実際の顧客で確かめる
AIによる人物シミュレーションは、研究でも可能性が検討されています。スタンフォード大学などの研究では、米国の1,052人へのインタビュー等をもとにAIエージェントを構築。2時間のインタビューに基づくエージェントは、社会意識調査への回答精度で、本人の2週間後の再回答一致度を基準に、その83%に達しました[3]。
しかし、この結果は、購買行動の予測精度やペルコモの性能を示すものではありません。ペルコモの人物は、統計などをもとに構成した合成人物です。実際の顧客への調査を大切にし、その前に、見落としていた理由を探り、「誰に、何を確かめるべきか」を明確にすることに価値を置いています。
今後は、対話で得た仮説をもとに、実際のマーケティング調査に使う調査票を出力する機能も実装予定です。

▶ 開発者について

ペルコモを開発した斉藤徹は、株式会社hint代表取締役、ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授。『考える組織』『だから僕たちは、組織を変えていける』『小さくはじめよう』などの著者です。
主な著書と、本サービスにつながる視点
最新著「考える組織」
シリーズ20万部、通称「だかぼく」
しあわせ視点のイノベーション
『考える組織』では、AI時代における組織のグランドでサインを。『だから僕たちは、組織を変えていける』では、自走する組織の作り方を。『小さくはじめよう』では、顧客理解から事業をつくる科学的なプロセスを記しており、それぞれがペルコモのサービスと思想やノウハウを一貫しています。
ビジネス・ブレークスルー大学では「幸せ視点のイノベーション1・2」を担当し、ジョブ理論やデザイン思考などを用いた事業づくりを教えています。現役の起業家としての実務と教育の双方から、顧客理解と企画づくりの機会を、現場の一人ひとりへ広げることを目指しています。

▶ サービス概要

サービス名:hint Persona Commons(ペルコモ)
提供会社:株式会社hint
対話の相手:3,000人のAIペルソナ
利用プラン:未登録での無料体験、無料会員、有料会員
有料会員の場合:月額2,980円(税込)
URL:https://persona.hint-commons.com/

▶ 取材・お問い合わせ

商品・サービスのアイデアを入力するところから、AIペルソナとの対話、企画の見直しまで、実際の画面でご紹介します。サービスの取材・デモ、開発者へのインタビュー、個別カスタマイズのご相談は、下記までお問い合わせください。
株式会社hint|代表取締役 斉藤徹
メール:info@hint.co.jp
個人サイト:https://torusaito.com/
会社サイト:https://hint.co.jp/
サービス:https://persona.hint-commons.com/

▶ 出典・注記

[1]Gartner、2026年7月8日発表。2026年2~3月にB2B・B2C顧客3,566人を調査。58%は生成AI利用者についての数値。サービス・サポートに関する調査であり、有料サービスの代替率や解約率ではありません。
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2026-07-08-gartner-survey-finds-customers-are-three-times-more-likely-to-use-third-party-genai-than-company-provided-chatbots-for-customer-service
[2]Accenture「AIエージェント時代に変わる、ブランド価値のルール」、2026年6月3日公開。16カ国・25,590人を対象。37%は条件付きのブランド切り替えを認める意向であり、実際の乗り換え率ではありません。
https://www.accenture.com/jp-ja/insights/consulting/talk-my-ai-agent
[3]Park et al., “LLM Agents Grounded in Self-Reports Enable General-Purpose Simulation of Individuals,” arXiv:2411.10109v3、2026年6月28日改訂。83%はエージェント構築に用いなかったGeneral Social Survey設問への回答精度を、本人の2週間後の再回答一致度で正規化した指標。本人のインタビューを用いる同研究と、統計・合成人物データをもとにするペルコモでは方法が異なります。
https://arxiv.org/abs/2411.10109v3
人物データの土台:NVIDIA「Nemotron-Personas-Japan」(CC BY 4.0)。100万件の合成人物データからhintが選定・加工し、統計を参照して背景を構成。100万人への実調査ではありません。
https://huggingface.co/datasets/nvidia/Nemotron-Personas-Japan
人物設計に用いた統計等の詳細:サービス内「データと出典」を参照。
図版について:トップページ・対話・「作戦を練る」は2026年10月20日の実画面を無加工で掲載。トップページのサブコピーは改訂前の表示。調査図表は公表値をもとにhintが作成。1.~4.の比較図と別添のジョブ・ペイン・ゲイン説明図は編集上の仮例。実対話と区別しています。英会話サービスと1回3,000円は実演用の提案条件で、hintによる提供予定・需要・適正価格を示すものではありません。
開発者の著書・担当科目:ビジネス・ブレークスルー大学「斉藤徹|教員紹介」「幸せ視点のイノベーション1」を参照。
https://bbt.ac/faculty/toru-saito.html
https://bbt.ac/admission/prep/subject/85.html
ジョブ理論・4つの力:Christensen Institute「The Forces of Progress」を参照。
https://www.christenseninstitute.org/graphic/the-forces-of-progress/