【ワシントン=杉本康士】米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は19日、米当局者の話として、米軍が中東に戦闘機を増派すると伝えた。ドイツの基地からF16戦闘機、英国の基地からF35戦闘機が中東に展開するという。トランプ米大統領はイランに対する攻撃を本格化させる構えを見せていた。ヨルダンやイラクではイランによる攻撃で米兵の死亡が相次いだ。戦闘がエスカレートする可能性がある。
米兵の犠牲4人に
中東における米軍の態勢を巡っては、イスラエルの基地に空中給油機を増派する方針が伝えられていた。戦闘機と空中給油機を増派することで、大規模な空爆の準備を行っているとみられる。
米軍で中東を管轄する中央軍は19日、イランによる17日の攻撃で米兵1人が行方不明となっていたヨルダンで、身元不明の遺体が見つかったと発表した。この攻撃ではすでに米兵2人が死亡している。また、中央軍はイラク北部で18日に撃墜したイランの自爆ドローン(無人機)の不発弾処置中に米兵1人が死亡したと明らかにした。
17日以降のイランの攻撃による米兵の死者は、身元不明の遺体も含めると4人となった。NYTによると、戦闘機の増派は17日以前から計画されていたという。
イラン「建設中の原発に攻撃」発表
一方、イラン原子力庁は19日、イラン南西部で建設中の原子力発電所が米軍の攻撃を受けたと発表し、「平和的核施設への攻撃は、明白な国際法違反だ」と非難した。国際原子力機関(IAEA)は同日、攻撃を受けた原発は建設の初期段階にあり、IAEAが過去に査察した時点で核物質はなかったと説明した。




