麻雀は親vs子のゲームと言われる。親は子の1.5倍のアガリの上に親番が続くため、極力親のアガリを無くしたい、と子は思うもの。そのため点数は安くても、役牌を一鳴きするのが子のセオリーとしては理にかなっている。子の仕掛けを受けて親も、仕掛け返して早アガリを狙うというやり方もあるが…例えば上図は藤川まゆの実戦譜。すでに2者が役牌を仕掛けている状況でマンズが1メンツ完成。現状鳴ける手牌ではないが、ション牌の【東】の重なりを期待して【二萬】【一索】【八索】あたりに手をかける打ち手もいる。だが藤川は迷わず【東】を切った。
子は親の連荘をさせないために安く仕掛けた場合、子にとってもっとも嫌なことは? それは親からのリーチである。安く仕掛けて手牌が短くなるとオリづらくなる。まだテンパイならば押す一手だが、形もわるくリャンシャンテン、それでいて安全牌も少ないとなると、まさに子にとっては地獄絵図。
逆にいうと親は子の安い仕掛けは無視して、狙いは一刻も早いリーチ。重なるかどうかわからない役牌よりはくっつきやすい数牌を残すのがセオリーといえる。もちろん最終形がカンチャンだろうがペンチャンだろうが気にせず「リーチ」と言うことが最終目標なのである。(文・ケネス徳田 一般社団法人麻雀女王決定戦実行委員会代表理事)
【対局動画】藤川まゆ、子の早い仕掛けに対する親の対応策は仕掛け返しではなく1巡でも早くリーチを掛けること
【藤川まゆ】(ふじかわ・まゆ)麻将連合ツアー選手。A型。青森県出身。第11・14期将。MENSA会員。一度プロ麻雀界を引退しながらも団体を変えて再デビュー、そしてタイトル獲得。
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