広がる理系女子枠 国公立で38校 京都大、大阪大でも導入 でも高校生の支持は冷ややか

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大阪大学にも女子枠が創設される=大阪府吹田市

大学入試で定着しつつある理系学部の「女子枠」が国立大学においても導入が広がっている。2026年入試では京都大理学部・工学部や大阪大基礎工学部など7大学が女子枠の新設を公表しており、国立大学81大学中、38大学と半数近い大学で女子枠が導入される。

京都大と大阪大で創設する女子枠の募集人員は、京都大理学部が総合型選抜で15人、工学部は学校推薦型選抜で24人。大阪大基礎工学部の学校推薦型選抜は計20人をそれぞれ男性とは別に募集する。

理工系で女子学生を増やすための女子枠は、国公立大では北見工業大や東京科学大、金沢大、名古屋大などが既に設けている。政府は入試で女子枠を設ける大学に、22年度から財政支援を始めている。

近年、話題を集める女子枠だが、河合塾の主席研究員、近藤治さんによると、国立大で初めて女子枠を創設したのは名古屋工業大。1994年入試で機械工学科(現在の電気・機械工学科)の学校推薦型選抜で女子特別推薦を行ったのが始まりだという。

製造業の企業が集積する中京地帯における女性技術者の育成を長年担ってきた先駆者としての名工大の動きに追随して「周辺の名古屋の理工系大学は女子枠入試を行っているところも少なくない」という。

男女雇用機会均等法が制定され、その後も理系の現場への女性の雇用は広がり、今や産業界の理工系女性人材の採用意欲は高い。経団連が2024年にまとめた提言では積極的に採用したい専攻分野として、工学系、数理・データサイエンス・AI系、理学系を挙げ、6割以上の企業で女性人材採用拡大の方針であるとしている。

女子枠をめぐり、河合塾が高校生を対象としたアンケートを2024年11月に実施したところ、「女子枠に賛成」と回答した高校生が前回調査(23年1月)に比べ、9ポイントも減少するという結果になった。前回調査では64・7%が「女子枠に賛成」と回答したが、56・0%と減少したという。女子枠の拡大が進んでいるが、高校生の支持が伸び悩む結果も見え隠れしている。

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