2月で59歳になる「キングカズ」はなぜ求められるのか。元日本代表FWの三浦知良(かずよし)が、J3福島に加入した。Jリーグでのプレーは横浜FCでの2021年以来、5年ぶりだ。去就を巡っては争奪戦も勃発。SNS上では、賛否両論を巻き起こした。もっとも、現場からは「プロは実力だけじゃない」という声も上がる。Jクラブ幹部から見たレジェンドストライカーの価値とは-。
昨季は不完全燃焼
三浦は、プロ40年目だった昨年、日本フットボールリーグ(JFL)のアトレチコ鈴鹿でプレー。ただ、負傷で出遅れ、リーグ戦7試合で無得点と不本意なシーズンに終わった。チームも地域リーグのクラブとの入れ替え戦に敗れて降格した。「一年通して力になれなかった」と悔しさをにじませたが、すぐに現役続行を表明。複数クラブによる争奪戦が話題を呼んだ。
関係者によると、福島に加え、鈴鹿も残留を要請。関西1部リーグの生駒FC奈良の社長に就任した元日本代表FW播戸竜二氏は、昨年12月の記者会見で獲得オファーを出していることを公言した。最終的には、J2に降格する保有元の横浜FCから2026年6月30日までの期限付きで福島に移籍。三浦は「チームに貢献できるよう全力でプレーすることをお約束いたします。サッカーに対する情熱は、年齢を重ねても変わることはありません」とコメントした。
三浦は15歳でブラジルに渡り、強豪サントスなどで活躍。帰国後はV川崎(現東京V)でJリーグ初代MVPにも輝いた。イタリアなど海外リーグでもプレーし、今季でプロ41年目に突入する。還暦目前の挑戦にSNS上では歓迎する声がある一方、戦力として懐疑的に見る向きや若手の出場機会への影響などを指摘する声も上がった。

