メールなどで偽サイトに誘導しクレジットカード情報などを盗む「フィッシング詐欺」の被害が府内で多発し、11月末までの件数は前年同期比で1・6倍増となっている。近年は電話でアドレスを聞き出し偽サイトに誘導する手口「ボイスフィッシング」も横行しており、府警は「不審な電話やメールには注意してほしい」と呼びかけている。
府警は11日、洛北阪急スクエア(左京区)内で啓発イベントを開催し、サイバー企画課の担当者や伏見区の府立京都すばる高校のサイバー防犯ボランティア(CYCOT)の生徒ら約30人が参加。「メールのリンク先から安易にカード番号を入力してはいけません!」と書かれたチラシを配ったり、生徒がフィッシング詐欺の手口を紹介する寸劇を披露したりして、買い物客らに注意を呼びかけた。
親子3人でイベントに参加した左京区の自営業、本間広大さん(35)は「身に覚えのない海外からの電話やメールには注意したい」と話した。
府警によると、府内で今年1月~11月末までに寄せられた不正アクセスに関する被害相談件数は1098件。昨年同期比で415件増加し、すでに昨年1年間の件数を上回っている。
背景には手口の巧妙化がある。府警によると、近年はメールで偽サイトに誘導するだけでなく、銀行担当者をかたる人物が電話で情報を聞き出して偽サイトに誘導するボイスフィッシングが横行。高齢者だけでなく、若年層が被害に遭うケースもあるという。
同課の井上武士サイバー対策官は「フィッシング詐欺は手口を知るだけで未然に防げる。不審な電話やメールは無視し、銀行の公式サイトにはブックマークをつけておくなど対策をした上で、困ったときには警察に相談してほしい」と話した。(塚脇亮太)




