中国と北朝鮮の隙間風が目立っている。中国からは北朝鮮への「締め上げ」が相次ぎ、北朝鮮国内では中国への「嫌がらせ」事象が次々に確認されている。両国は1400キロの国境で接し、「血の友誼(ゆうぎ)」「唇と歯の関係」ともいわれてきたが、ウクライナ侵略を巡ってロシアのプーチン大統領が金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記に急接近したことで中朝露の関係が構造的な変化を始めた。反米で一致する3カ国だが、その思惑は同床異夢。露朝接近と中朝険悪化は東アジア情勢にどんな事態をもたらすのか。
双方から響く不協和音
中国東北部の大連郊外には、6年前の金氏訪中の際、中国の習近平国家主席と散策したことを記念した「銅板の足跡」が路上に設置され、中朝蜜月の象徴とされてきた。ところが、「足跡」は最近、中国側により黒いアスファルトで塗り固められたことが確認された。「足跡」は並んで同じ方向を向いていた。「もう同じ方向を向いているわけではないということか」と話題になった。外交筋は「これは中国側の不快感の表れ」とみている。