ウクライナ避難民を採用 千葉・鎌ケ谷市 24日に任用職員の辞令交付

会計年度任用職員に決まったオルガさん。10月には芝田裕美市長(右)から生活支援金の目録が贈られた。
会計年度任用職員に決まったオルガさん。10月には芝田裕美市長(右)から生活支援金の目録が贈られた。

千葉県鎌ケ谷市は22日、先月から同市で受け入れているウクライナ避難民のナセドキナ・オルガさん(33)を会計年度任用職員として採用すると発表した。千葉県によると、同日時点で県内には57世帯97人の避難民がいるが「行政での採用は初めて聞いた」としている。

鎌ケ谷市によると、オルガさんも「支援してくれている市のために働きたい」との希望をもっているという。24日には辞令の交付式が行われる。

オルガさんは幼い息子2人と鎌ケ谷で暮らしている。市の担当者は週2~3回会って話をしているが、子供がいるため遠くで働くのが難しいことから、市側が会計年度任用職員を提案した。

プロジェクトマネジャーとしてパートタイム勤務で、広報紙やホームページのコラム作成や、ウクライナの文化や伝統を伝える多文化共生推進センターで講師を務める。保育園などを訪問しウクライナの伝統品を一緒に作る交流などにも携わる。

英語も堪能なため、来年からは小学校低学年向けの英語授業の助手を務めてもらうという。

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