今夏の甲子園で優勝し、初の「白河越え」を果たした仙台育英高を運営する仙台育英学園(仙台市、加藤雄彦理事長)が来春、沖縄に本格進出する。「東北の高校が、なぜ沖縄に?」と思う向きもあるだろうが、すでに通信制は設置されていた。その中で地元に「育英らしい特色ある教育」のニーズが高まったという。教育の場でも「IKUEI」が沖縄を席巻する日は来るのか。
育英は仙台市、青森県八戸市、沖縄県沖縄市の3カ所に通信制の高校がある。そのひとつ、「ILC沖縄校」は平成26年に設置。昨年度まで職員室やスクーリング室を民間施設に間借りする形で運営してきた。ただ、近年、手狭になったことや、生徒が伸び伸びと学習できる施設の必要性が出ていた。
沖縄県は中途退学が他県に比べて多く、学びなおしをする県民も少なくないという。ILC沖縄校がある沖縄市周辺でも、育英に全日制を求める声が高まってきたという。
新設の仙台育英学園沖縄高校とILC沖縄校は、併修や転籍もできるため、柔軟な教育を受けられる。仙台育英学園法務局の吉野幸信局長が「沖縄には既存の学校もあり、土台をしっかり作っていきたい」と話すように、まずは全日制普通科を1学年40人でスタートする。仙台は全校3224人のマンモス校だが、沖縄は小ぢんまりと歩み出す。
部活動は、今話題のeスポーツ部やライフル射撃部、ダンス&チアリーディング部など多彩だが、残念ながら野球部はいまのところないという。




