令和12(2030)年をめどとした神戸空港への国際線就航に対し、関西の経済界からは歓迎の声が上がっている。りそな総合研究所の試算では、新型コロナウイルス禍で〝消滅〟した関西への訪日外国人観光客(インバウンド)は、7年開催の大阪・関西万博の効果もあいまって、12年に1550万人まで膨らむ見込み。関西国際空港だけでは滑走路が足りなくなる可能性があり、神戸空港の国際化は必要としている。
関西経済連合会の松本正義会長は18日の懇談会後の記者会見で、「(足元では)航空需要、とくにインバウンドで明るい兆しが見え始めている」と指摘。
万博開幕も近づいていることから「関西の正念場を迎えており、空港において万全な受け入れ体制を整えなければならない。関西経済の成長や首都圏との競争力確保からも(関西の)3空港のさらなる機能強化が必要だ」とした。
地元の期待も大きい。神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ(神戸市東灘区)の担当者は「間違いなくインバウンドの押し上げになる」と指摘。「神戸はインバウンドにまだ知られていない自然観光のスポットも多い。これまで大阪や京都に比べインバウンドが少なかったが、空港の国際化で人が集まりやすくなる」と述べた。
りそな総研によると、万博が開かれる7年には関西へのインバウンドの数はコロナ前の水準に戻り、22年には2350万人まで拡大するとみられる。消費額も12年に2・2兆円、22年に4・2兆円へ膨らむ。
荒木秀之主席研究員は「(インバウンドの窓口が)関空に集中するとインフラもいびつになる。関空一択でなく、複数の(インバウンドの)ルートを確保すれば、混雑の分散化や経済効果の波及など、関西全体へもいい影響がある」と賛成した。




