北朝鮮の〝聖地〟で金正日氏生誕80年式典

金正恩朝鮮労働党総書記(中央)(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)朝鮮労働党総書記生誕80年とされる16日に合わせ、北部、白頭山(ペクトゥサン)の麓の三池淵(サムジヨン)で15日、生誕80年を祝う「中央報告大会」が行われ、現総書記の金正恩(キム・ジョンウン)氏も出席した。朝鮮中央通信が16日に報じた。

北朝鮮は三池淵を故金日成(キム・イルソン)主席による抗日戦の最中に正日氏が誕生した〝革命の聖地〟と位置付けている。

三池淵では、記念公演が開かれたほか、夜に花火が打ち上げられた。平壌でも正日氏の功績をたたえる公演が催されたり、記念硬貨の発行が決まったりするなど、祝賀ムードが演出されている。4月15日には、日成氏生誕110年を控え、北朝鮮にとって重要な節目が続く。

平壌郊外では先月から軍事パレードの準備とみられる動きが衛星写真で捕捉されているが、16日現在、パレードは確認されていない。4月の日成氏生誕記念日に合わせて実施される可能性があり、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など新型兵器が公開されるかが注目される。

北朝鮮は1月30日の中距離弾道ミサイル発射を含め、1月だけで7回のミサイル発射を繰り返したが、今月に入ってからは発射が確認されていない。北京冬季五輪が開催中で、後ろ盾の中国を刺激するのを避けている可能性がある。

正日氏は実際には、日成氏が旧日本軍との戦闘から逃れた先のロシア極東、ハバロフスク近郊で80年前の1942年ではなく、41年に生まれたとされる。

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