化学メーカーのカネカ(本社・東京都、田中稔社長)は24日、北海道苫小牧市の苫小牧東部産業地域に約100億円を投じて医療機器の「血液浄化器」を生産する工場を新設すると発表した。令和6年5月の稼働開始を目指す。北海道によると、製造業としては平成26年に北広島市に工場を新設した中北薬品(名古屋市)以来の大型進出という。
今年1月に約8万平方メートルの土地を取得。血中の悪玉コレステロールを選択的に除去する「リポソーバー」と、重症化した閉塞(へいそく)性動脈硬化症の治療に対応する「レオカーナ」を新工場で生産する。
IR・広報担当者によると、近年は高齢化で糖尿病や慢性腎臓病などの疾病が増え、国内外で血液浄化器の需要が高まっているという。同社はこれまで大阪工場で生産していたが、ニーズが急拡大していることを踏まえて生産体制を強化する。
新たな生産拠点を北海道にした理由については「苫小牧市は港、空港、鉄道の利便性が非常に高い物流拠点。国内をはじめ、米国や中国など海外への供給を進める上で有利と考えた」と強調。敷地内にソーラーパネルを設置して「ゼロエネルギーファクトリー」を目指すなど、医療分野以外の事業拠点としても活用する方針としている。




