「勝てた試合」強豪との善戦に満足せず ラグビー

【ラグビー リポビタンDチャレンジカップ 日本代表対オーストラリア代表】 前半 トライを決めるレメキ・ロマノラヴァ =昭和電工ドーム大分(撮影・福島範和)

ラグビー日本代表は23日、秋シーズン最初のテストマッチとして昭和電工ドーム大分でオーストラリア代表と対戦し、23―32で敗れた。W杯優勝2回の強豪に、残り2分まで4点差で食らいついた。傍目には善戦だが、2019年W杯で8強入りした桜の戦士たちはそう感じない。4年前、同じ相手に30-63と大敗した試合で代表デビューしたナンバー8姫野は「勝てた試合だったのに悔しい」。プロップ稲垣も「選手全員が勝つために準備してきた。いいゲームではない」と言い切った。

勝負を分けたのは反則の多さだ。特に後半、WTBレメキが危険なチャージでシンビン(一時退場)となり、数的不利な状態で奪われたトライは痛恨だった。

それでも直後にはCTB中村が鮮やかなインターセプトからトライを奪い返すなど、懸命に踏みとどまった。姫野が代名詞のジャッカルを決めるなど、相手が得意とするボール争奪戦では十分に渡り合い、セットプレーの健闘も光った。スクラムでは相手の反則を誘う場面もあった。

19年W杯で全5試合に先発した田村に代わり10番をつけたSO松田は、正確なキックパスでレメキのトライをお膳立て。「ゲームを冷静に進めることができた」と手応えをつかんだ。代表初キャップを獲得したフランカーのガンターもボール争奪戦で奮闘。戦力の底上げも進んでいる。

8月から南半球4カ国対抗を戦ってきたオーストラリアに対し、日本は秋シーズンが始まったばかり。ジョセフ・ヘッドコーチは「一緒に練習することで成長していく」と、残り3試合を戦う欧州遠征での飛躍を誓った。(奥村信哉)

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