10月からのIR区域申請 北海道「次回挑戦」も情勢不透明

ハードロックジャパンが開設した苫小牧支店。コロナの影響で現在は休業状態だ=9月17日、北海道苫苫小牧市表町(坂本隆浩撮影)

加えて海外のIR事業者の撤退という課題も。苫小牧市では、最大4社の海外IR事業者が名乗りを上げていたが、現在は米国の「ハードロック」の1社のみ。同社日本支社は市役所前に支店を構え、ギャンブル依存症などの影響を懸念する地元市民への理解醸成活動を進めていたが、現在はコロナの影響で休止状態だ。

岩倉市長は、IR事業者撤退が相次ぐ状況に対して「IRは(多額の投資と運営ノウハウが必要なため)海外事業者がいないとできない。次回の申請まで待ってくれるかどうかも分からないが、あきらめずにチャレンジするという考えにぶれはない」と話す。

観光産業と第1次産業を軸とする北海道。人口減少や少子高齢化という課題を抱える中、将来に向けた新たな活路として観光産業の強化は不可欠。だが、その将来方向はまだ見通せていない。(坂本隆浩)


IR(カジノを含む統合型リゾート)とは

国際会議場や展示施設などの「MICE(マイス)」をはじめ、ショッピングモール、テーマパークなどの観光施設とともに、これらの運営を収益面で支えるカジノ施設を民間業者が一体的に整備し、運営する複合観光集客施設。高い経済効果が期待される一方、ギャンブル依存症を助長するなどの懸念も指摘されている。

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