天皇、皇后両陛下、即位から半年の歩み 「国民の中に」ご交流積極的に

 病気療養中の皇后さまは陛下の即位前、地方訪問そのものや、訪問先の一部行事への臨席を見送ることがあったが、この半年はほぼすべての行事にご同行。皇居や赤坂御所の清掃をするボランティア「勤労奉仕団」との面会は実現していないが、ご回復の傾向にあることがうかがえる。

 上皇后さまから引き継いだ日本赤十字社の名誉総裁として、全国赤十字大会(5月)、フローレンス・ナイチンゲール記章授与式(8月)には単独でご臨席。来日したトランプ米大統領夫妻、マクロン仏大統領夫妻、「アフリカ開発会議(TICAD)」に出席したアフリカ首脳夫妻らを皇居に招いた際、出迎えや見送りで通訳を介さず、流暢(りゅうちょう)な英語やフランス語で会話される姿も話題となった。

 一方、側近の一人は「国民からの励ましを大きな心の支えとされている。さまざまな工夫をした上で公務に臨まれているが、過度な期待は負担になりかねない」と話している。

天皇陛下

 お名前は徳仁(なるひと)、称号は浩宮(ひろのみや)。昭和35年2月23日、上皇ご夫妻の長男として誕生された。59歳。皇室の長年の慣習だった乳人(めのと)ではなく、一般家庭と同じようにご夫妻のお手元で育てられた。

 学習院初、中、高等科を経て、学習院大文学部史学科にご入学。中世の水上交通史を学ばれた。卒論は「中世瀬戸内海水運の一考察」だった。

 卒業後は同大大学院へご進学。58年から約2年間、英国のオックスフォード大に留学し、中世の水運を研究された。英国では寮で1人暮らしも経験された。

 皇后さまと出会われたのは61年10月、当時の東宮御所で開かれたスペイン王女の歓迎会の場だった。平成4年8月に再会され、同年10月に千葉県の宮内庁新浜鴨場でプロポーズ。5年6月にご結婚、13年12月に長女の敬宮(としのみや)愛子さまが誕生された。

 皇太子時代は「七大行啓」と呼ばれる毎年の地方公務に臨んだほか、外交関係樹立の節目などで重ねられた外国訪問は約50カ国に上る。上皇さまのご病気や体調不良に際しては、国事行為の臨時代行や要人との面会などの名代を務めるなど、上皇さまを支えてこられた。

 上皇さまの譲位により、令和元年5月1日、第126代天皇に即位された。

 大学時代のご研究に端を発した「水」問題をライフワークとされる。趣味はジョギング、登山、ビオラご演奏、カメラなど幅広い。語学も堪能で、英語以外にスペイン語やフランス語も学ばれる。

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