バイデン氏「中国は競争相手ではない」 脅威過小評価に批判

 【ワシントン=黒瀬悦成】来年の米大統領選の民主党候補指名争いで支持率トップを走るバイデン前副大統領が1日、中西部アイオワ州での支援者集会で中国の脅威を過小評価するかのような発言をし、トランプ大統領や共和党陣営から批判の声が上がっている。

 バイデン氏は上院外交委員長や副大統領としての経験から「外交政策通」を自任しているが、米政界では中国に対して厳しい態度が超党派で広がる中、対中融和派と見なされかねないバイデン氏の姿勢は今後の選挙戦に響く恐れもある。

 バイデン氏は集会での演説で「中国が米国をたたきのめすだと?馬鹿を言うもんじゃない」と述べた上で「連中は自国の体制内部の腐敗に対処する方法も分かっていない。悪い連中ではないが、私たちとは競争にならない」と指摘した。

 これに対し、トランプ氏は2日、FOXニュースの報道番組に出演し、「バイデン氏は中国に対する認識が非常に甘い。中国は特にオバマ前政権時代、米国にさんざん付け入ったではないか」と述べ、「バイデン氏が本当に『中国は問題ではない』などということを言ったのだとしたら、本当に間抜けな発言だ」とこき下ろした。

 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も同日、FOXラジオの番組で「(バイデン氏が副大統領を務めた)オバマ時代の8年間、サイバー戦闘能力、軍事能力全般などさまざまな分野で発展したのに米国は立ち止まったままだった。バイデン氏の発言は前政権の中国観を如実に反映している」と非難した。

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