「パロディ、二重の声」展 自由な時代彩った風刺と笑い

「パロディ、二重の声」展 自由な時代彩った風刺と笑い
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 1960年代から70年代にかけて、美術やデザイン、漫画などさまざまな分野で流行したパロディ。その足跡をたどる初の本格的な展覧会「パロディ、二重の声」が、東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)で開かれている。日本のアートシーンを彩った著名作品をはじめ、多様な表現が見る人を楽しませている。(渋沢和彦)

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 前衛美術家の吉村益信が、71年の現代日本美術展に出品して反響を巻き起こした「豚;Pig Lib」。剥製やプラスチックなどを素材にした豚の立体作品で、尻の部分が切られ、おいしそうなハムになっている。消費社会における人間の飽くなき欲望を示しており、ユーモアと皮肉がたっぷり。タイトルは当時盛り上がっていたウーマン・リブ運動をもじっている。つまり「豚解放」だ。

 元になっているのは、フランスのグラフィックデザイナーによるハム缶詰の宣伝ポスター。吉村作品は元ネタのイメージをはるかに超え、日本の戦後美術史に残る重要作となった。

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