〈霧多布(きりたっぷ)湿原があり、自然豊かな北海道の東部に位置する浜中町は、高級アイスクリーム「ハーゲンダッツ」の原料となる脂肪分の多い牛乳を生産することでも知られる。科学的分析に基づいた酪農で、北海道・浜中町農協(JA浜中町)の名を全国区に押し上げた立役者だ。酪農が厳しい状況に置かれている中、稼げる酪農戦略で講演依頼も多く、各地に飛び回っている〉
浜中の農家の自慢は、地元でお土産を買わなくてもいいんですよ。なぜなら、ハーゲンダッツのアイスクリームは全国津々浦々で売っている。だから、どこに行こうが、コンビニエンスストアでハーゲンダッツを買って「自分の農場の牛乳で作った」と言える。他ではないでしょう。1日約100万個の生産。ありがたいですね。
ハーゲンダッツは、米国のアイスクリームメーカーのブランド名です。日本では、サントリーが米国から輸入販売していた。2年売ったらとても評判がいい。だから日本で作ろうということになり、製造元の米ピルズベリー(現ゼネラルミルズ)社に打診したら「やれるのならどうぞ」となった。
ただ、サントリーはアイスクリーム製造工場を持っていない。乳業大手の雪印(現雪印メグミルク)や森永(乳業)に持ちかけたが、それぞれ自社のブランドがあり、断られてしまった。そこでサントリーの社長が知り合いだった、当時は中小メーカーのタカナシ乳業(横浜市)に話を持ちかけた。




