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精緻で鮮やかな色彩と大胆奇抜な構図。江戸時代には北斎、広重、写楽ら多くの天才絵師が登場したが、その中で近年もっとも注目されているのが伊藤若冲だろう。生誕300年を記念し、初期から晩年までの代表作を集めた大規模な展覧会が、東京都美術館で開かれている。
展示会場で目を見張るのは極彩色で表現された「動植綵絵(どうしょくさいえ)」だ。鳥や草花や魚介類を題材にした全30幅。そのなかで強烈な印象を与えるのが「群鶏図」。画面全体に描かれているのは、13羽の雄鶏。複雑な模様で1羽として同じものはない。脚のシワまで精緻に描写し、細部まで手を抜かない徹底した写実ぶり。羽の滑らかで優美な形やトサカの赤が際立つ。若冲は「鶏の画家」として知られ、庭で放し飼いにした鶏の写生をしていたという。その観察から何枚もの作品が誕生した。




