県は平成27年度、18歳未満の子供が3人以上いる多子世帯を対象に、中古の戸建て住宅を購入・増改築した場合の諸経費を最大50万円補助する事業を始める。事業は29年度まで3年間継続する予定で、27年度当初予算に6810万円を計上した。狭小な賃貸マンションなど共同住宅から一定程度の居住面積を確保できる戸建てへの住み替えを促し、子育て環境の整備を図る。
県住宅課によると、補助は3人以上の子供がいる世帯のほか、第3子を出産予定の場合も利用できる。対象は成約価格が新築の7割程度に抑えられ、購入に踏み切りやすい中古住宅。床面積は多子世帯が子育てしやすい4LDKを想定し、戸建てで取引数の多い100平方メートル以上とした。
国の住宅・土地統計調査によると、1人当たりの居住面積は、県内の賃貸住宅で暮らす夫婦2人と子供3人の5人家族では8・7平方メートル、子供4人の6人家族では6・9平方メートル。最低水準の10平方メートルに満たないが約100平方メートルとした場合には約15平方メートルまで向上するという。
土地・住宅の登記費用やローン手数料、仲介手数料などの諸経費を補助。購入と増改築で住宅ローンを利用した場合は上限50万円、自己資金で支払う場合は同25万円。購入のみの場合はそれぞれ同40万円、同20万円となる。すでに居住している戸建てを増改築する場合は県リフォーム工事検査料などの同5万円に設定した。
同課で5月13日から先着順で申請の受け付けを開始し、中古住宅の取得約190戸、増改築約100戸を見込む。同課は「不動産取得には時間的な余裕が必要」として事業を29年度まで継続したい考えで、3年間の総数を取得約560戸、増改築約300戸と想定している。



