米国務長官がウクライナ訪問へ 5日から、露を牽制

ブリンケン国務長官(ロイター=共同)

 【ワシントン=大内清】米国務省は4月30日、ブリンケン長官が5月5~6日の日程で、ロシアとの緊張が続くウクライナの首都キエフを訪問すると発表した。ゼレンスキー大統領やクレバ外相らと会談し、同国に対する米国の「揺るぎない支持」を改めて表明する。

 ウクライナ国境で軍部隊を大幅に増強するなど同国への圧力を強めるロシアを牽制(けんせい)する狙いがある。

 またウクライナ情勢をめぐっては、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が4月28日、米MSNBCテレビで、バイデン大統領がプーチン露大統領に対して「個人的かつ直接的」な形で露軍増強への懸念や、ウクライナ防衛への米国と同盟諸国の関与を伝えたと明らかにした。

 詳細は不明ながら、バイデン政権としては北大西洋条約機構(NATO)の同盟国と足並みをそろえつつ、ロシアとの緊張が過度に高まることがないよう気を配っているとみられる。

 バイデン氏は第三国での首脳会談をプーチン氏に提案しており、バイデン氏が先進7カ国首脳会議(G7サミット)やNATO首脳会議のために訪欧する6月に開催されるとの見方も出ている。

 ロシアは4月、クリミア半島を併合した2014年以降で最大規模の戦力をウクライナ国境地帯に展開。ブリンケン氏は最近、米CBSテレビのインタビューで「露軍の一部が撤収を開始したことは確認された」としつつも、露側の動きを注視する姿勢を強調していた。

 国務省によると、ブリンケン氏はウクライナ訪問に先立ち、G7外相・開発相会合に出席するため5月3~5日に英ロンドンも訪問する予定だ。

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