クルド勢力が反撃、戦闘激化も トルコのシリア攻撃

 【カイロ=佐藤貴生】隣国シリア北部に地上部隊を進軍させたトルコ軍は10日も少数民族クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)の支配地域に空爆などで攻撃を続けた。一方、シリア側からトルコ南東部などに複数の砲撃があり、6人が死亡、60人以上が負傷した。SDFの反撃とみられ、戦闘はさらに激化する可能性がある。ロイター通信が伝えた。

 トルコはシリア北西部のラス・アルアインから北部のテルアビヤドまで、約100キロに及ぶ国境地帯を集中的に攻撃している。越境した地上部隊はテルアビヤド近郊の複数の町を制圧したもようだ。トルコ国防省によると、殺害されたクルド人民兵らは174人に達したという。

 トルコに対する国際的批判が続く中、エルドアン大統領は10日、欧州に対し、SDFに対する攻撃を侵略だとみなすようなら「ゲートを開き、360万人の(シリアから来た)難民をそちらに送る」と述べて牽制した。エルドアン氏が10日に民兵109人を殺害したと述べたことに関し、クルド人勢力は誇張として否定した。

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