株式会社プレストアクア
~現場の打刻(嘉創)・解析(プレストアクア)・勤怠SaaS(UNITARY)を接続する3社連携の協議を開始。物流の改善基準告示や医療・介護の夜勤管理への展開を目指す~
(全体イメージ:AI生成)
株式会社プレストアクア(本社:大分県大分市、代表取締役:早水 琢也)は、多様化する労働形態や変則勤務データを1分単位の時系列軸で一貫して統合・評価する「労務データ解析システム、労務データ解析方法およびプログラム」について、特許出願(特願2026-223048)を2026年10月9日に行いました。
あわせて、本技術の社会実装に向け、現場密着型NFC/IoT打刻プラットフォームを展開する嘉創株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:王 玉冬 氏)、および高度な一方向自動集計SaaSを提供する株式会社UNITARY(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中原 華奈 氏)との3社間における戦略的連携を開始いたしました。
IoTセンサー等による客観一次ログの収集(嘉創)から、決定論的ロジックに基づく時系列データの自動解析(プレストアクア)、直感的なSaaS基盤の提供(UNITARY)までを滑らかに接続し、従来発生していた「集計前後に手作業で補正・修正する」際の管理負担を大幅に削減し得る基盤構築を目指します。最終的なゴールは、より広範囲の産業における労働者の健康確保と適正な労務品質向上です。
1. 開発の背景:勤務間インターバル義務化をめぐる議論が続く中で現場の手作業修正は限界に
現在、日本の労働環境は、トラック等の「改善基準告示の遵守(2024年問題)」に加え、厚生労働省の労働政策審議会労働条件分科会(2026年10月14日)において勤務間インターバル制度の導入促進策が議論されるなど、大きな転換期を迎えています。
しかしながら、同制度の国内企業における導入率はわずか6.9%(1000人以上の大企業20.1%に対し、30~99人の中小企業は6.1%※)にとどまっています。導入が進まない理由として最多は「必要性を感じない」57.3%ですが、これは「義務化」が本格的に進んでいないことの表れと思われます。より本質的な理由として、当社では「業務への支障懸念」や「管理体制の整備負担」も導入を妨げる一因と考えます。そして、その根底には、現行システムの制約から生じる以下の運用課題の存在が想定されます。
※厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」より
(1)「暦日0時分割」による始業日通算管理の難しさ
労働基準法の行政解釈(昭和63年1月1日 基発第1号)では「2暦日にわたる勤務は始業日の1日として通算する(一継続勤務の原則)」と定められています。しかし、多くの従来型勤怠管理システムは深夜0時でデータを機械的に切断することもあるため、日またぎ夜勤等において手作業での確認・補正作業が発生しやすい構造でした。
(2) 変則勤務における手作業修正の限界とインターバル把握の難所
不規則な勤務間インターバルや複数現場の移動が生じるたびに、管理者が手作業で時刻補正を行う運用が常態化し、管理者の業務逼迫と確認漏れのリスク要因となっています。特に、日またぎ勤務や交代制シフトにおいて「次の始業までに適用される【制度・就業規則等で定める休息時間】(例:11時間等)が正しく確保されているか」を既存システムで自動集計することは困難であるため、手作業による修正・確認の負担が生じやすいことが、インターバル制度導入を阻む大きなボトルネックとなっています。
2. 特許出願技術の特長:決定論的アルゴリズムによる時系列データの再構成
本特許出願技術「労務データ解析エンジン」は、各種打刻ログ、デジタコ、GPS等の異種データを「共通時系列レコード」へ正規化し、手作業補正に極力頼らず客観的に時系列を再構成・評価する計算アーキテクチャです。
・始業起点の「動的ウィンドウ」判定
暦日0時による画一的切断を行わず、実際の始業時刻を起点に動的な評価枠を設定。日付を跨ぐ夜勤であっても「始業時刻の属する日の一勤務」として自動評価します。
・「0時遡及検索境界」によるデータねじれの防止
始業時刻の検索境界を「対象日0時」に設定して前日への遡及を遮断。翌日の始業データが前日表示へ誤侵入するデータのねじれを防止します。
・制度パラメータを分離した二層化構造
汎用計算エンジンと、法令・業界ルール等のパラメータを分離することで、業界ごとの制度相違、最新の法改正や就業規則に沿った「勤務間インターバル基準」に柔軟に適応可能です。
3. 3社連携による役割分担(社会実装エコシステム)
各社の強みを組み合わせ、現場入力からクラウド解析・帳票出力までを一気通貫でつなぐ体制構築します。
<フロントエンド(一次入力)>
嘉創株式会社
(AiOTiCA/タッチde勤怠)
NFCタッチやIoT打刻を活用し、物流・製造・建設現場における作業前後の客観的な一次ログを収集。
<バックエンド(解析エンジン)>
株式会社プレストアクア
(労務データ解析エンジン)
特許出願技術による時系列正規化、客観ログに基づく適法性・整合性評価、複数事業者データの統合解析ロジックを提供。
<社会実装(SaaS基盤)>
株式会社UNITARY
(UNITARY勤怠管理システム)
高信頼な自動集計SaaS基盤の提供。実績値・基準値・根拠情報を備えたUI/UXの構築と企業への導入支援。
4. 今後の展開・対応分野
特許を出願した解析エンジンは、決定論的計算ロジックをベースに、以下の実務課題への対応・拡張を進めるものです。
(1) 広い範囲での勤務間インターバル制度の見直しを見据えた対応
トラック・バス等の改善基準告示における「継続9時間以上(原則11時間以上)」の休息期間判定で培われた時系列解析ノウハウを活かし、今後の制度見直しの動向を見据え、一般産業向け勤務間インターバル制度の自動集計・未達アラート機能の展開を目指します。これにより、運行管理者・労務担当者等の確認および修正工数を削減し、労働者の実質的な睡眠・健康確保と労務品質の向上を支援します。
(2) 副業・兼業分野(複数事業者の時系列データ統合)
異なる事業者の就業ルールや締め日を跨ぐ労働時間・インターバルの正確な把握を共通時系列基盤で支援します。複数企業間でデータが分断される環境においても、労働者毎に一本の連続タイムライン上で実質休息時間や法定外労働を解析・評価することによる副業・兼業環境の整備を支援します。具体的には、複数企業での副業・兼業の結果発生する法定時間外割増時間量の算定方法につき、労務実態の順番による「不公平感」(後から働く会社に割増賃金の負担が偏る)や「労働者側のモチベーション低下」(割増賃金が支払われなくなる)が懸念されます。こうした懸念事項の打開策につき、「労働者」「事業者」の両方に価値提供可能な制度設計提案として、割増対象時間を各社の労働時間に応じて比例配分し、各社がそれぞれの賃金単価に基づいて割増賃金を支払う方式を技術面から支える構想があります。
(※本項は制度設計に関する構想・提案であり、現行の法令・通達の解釈を変更するものではありません。)
(3) 医療・介護分野(複雑な交代制勤務・様式9作成への応用検討)
変則交代制勤務における夜勤・中抜けの実態把握および看護配置基準(様式9)の集計・着地予測補助に向けた機能応用を検討し、医療従事者の過重労働防止と適正配置支援を目指します。
5. 会社概要・お問い合わせ先
【特許出願人・開発元】株式会社プレストアクア
代表者:代表取締役 早水 琢也
所在地:大分県大分市畑中1丁目6番22-401号
事業内容:労務データ解析エンジンの開発、リスクマネジメント、業務システムコンサルティング
出願特許:特願2026-223048(労務データ解析システム、労務データ解析方法およびプログラム)
URL: https://www.prestaqua.com/
問合せ先:097-535-8327 info@prestaqua.com
【連携先】嘉創株式会社
代表者:代表取締役 王 玉冬
所在地:東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目12番7号 WACROSS NINGYOCHO 5階
事業内容:現場DXプラットフォーム「AiOTiCA」、製造・物流・施設管理向けIoT/AIソリューション開発
URL: https://aiotica.jp/
問合せ先:03-6264-8325 info@ka-so.net
【連携先】株式会社UNITARY
代表者:代表取締役 中原 華奈
所在地:東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号 ウィンド恵比寿ビル8F
事業内容:一方向自動集計「UNITARY勤怠管理システム」の開発・運営、労務コンプライアンスSaaSの提供
URL: https://unitary.jp/
問合せ先:info@unitary.jp 
特許出願技術の開発者:早水琢也
【開発者コメント】一日に複数回の始業・終業が入る勤務、深夜0:00をまたぐ勤務などが発生した場合、大変な労力をかけた対応作業が発生するだけでなく、例えば夕方18時から翌日9時までの勤務時間(休憩・休息を除いた労働時間)が10時間として法定労働時間が8時間の場合、本来は時間外割増対象時間が2時間のところ、深夜0時で分断すると例えば0時以前:5時間+0時以降:5時間になって時間外割増対象外になってしまう!などの問題が発生しかねませんでした。今回開発した技術はそうした場合の手作業修正労力を大幅に削減するだけでなく、正しい算定を可能にすることも目指すものです。副業で生じる時間外割増も正しく算定することで「働く人」「雇う会社」の両方に喜んでいただける社会を実現したいとの想いで開発しました。