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「東野圭吾 手紙」亀梨和也 らしさ封印

【TVクリップ】「東野圭吾 手紙」亀梨和也 らしさ封印
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 「贖罪(しょくざい)とか、差別とか、非常に難しいテーマで、考えれば考えるほど迷路のようだった。登場人物の多くが人間性を試される瀬戸際の状況にいて、台本を初めて読んだとき、『自分ならどうしただろう』とよく考え込まされた」

 原作は東野圭吾の人気小説「手紙」。強盗殺人犯の弟という運命を背負った青年、武島直貴が、差別や偏見に苦しみながらも自分の家族を持つまでの軌跡が、刑務所にいる兄との手紙のやりとりを通して描かれる。

 重たい内容のストーリーに、「どのシーンも楽しみながら演じるということがほぼなかった」と振り返る。直貴は、事件後に犯人の弟として迫害され、周囲をうかがうようにして生きている。感受性は強いが、感情を表に出す人間ではない。

 「悲しいことがあって涙を流せるなら、視聴者にも『あ、この登場人物は悲しいんだな』とわかってもらえるけど、直貴はそういう性格じゃない」といい、「すごく傷ついたり、悲しんだりしても、相手に自分が何を考えているのかというのをほぼ悟られないように生きている人。でも、感情としては持っている」。

 監督やプロデューサーとは役作りについて話し合った。監督からは「表情に出なくても、心臓の音が外に聞こえてしまうような心境でいてほしい」と高度な演技を求められた。「どう表現したらいいのか、撮影ではずっと葛藤していた。役者業として本当にいい課題でした」

 普段は俳優だけでなく、歌手やタレント、アイドルグループのメンバーとしても活躍しているが、重い運命を背負った主人公を演じるにあたり、華やかなイメージの亀梨らしさは封印した。「封じ込めることで、僕が持っている人間性や感覚を浮き彫りにしていった」と振り返る。ビジュアル面でも「シュッとしないでほしい」という監督の指示があり、撮影中はアイドルとしての身だしなみを控え、髪のトリートメントも止めていたという。

 「僕の演技をみて、視聴者には『この時、直貴はどんな気持ちなのだろう』と疑問を持ってもらいたい。心のどこかに触れる作品になっていると思うので、たくさんの感想や思いを抱いてもらえればうれしい」と話した。

(文化部 三宅令)

 ●テレビ東京 19日水曜夜9時

 亀梨和也(かめなし・かずや) 昭和61年、東京都出身。平成13年に結成された人気グループ「KAT-TUN」のメンバー。テレビドラマでは平成17年に「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ系)、29年「ボク、運命の人です。」(同)、30年「FINAL CUT」(フジテレビ系)などに主演。舞台や映画などでも活躍する。

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