F35B、40機態勢へ 次期中期防では20機調達 空母化「いずも」と一体運用

離陸へと向かうF35B=5月3日、山口県岩国市の米海兵隊岩国基地(彦野公太朗撮影)

 防衛省は最新鋭ステルス戦闘機F35Bを約40機導入する方針を固めた。このうち20機程度を18日に閣議決定する新たな「中期防衛力整備計画(中期防)」に盛り込む。空母化改修する海上自衛隊の「いずも」型護衛艦と一体運用することで日本周辺海空域で軍事圧力を強める中国を牽制(けんせい)する狙いがある。複数の政府関係者が12日、明らかにした。

 F35Bは、米海兵隊用に開発された機体で、短距離滑走での離陸と垂直着陸が可能。航空自衛隊も平成31~35年度の次期中期防から新たに導入する。まず約20機を調達して1個飛行隊を編成する。40機態勢が確立したところで2個飛行隊にする。

 中国は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む南西諸島周辺での軍事活動を先鋭化させている。今年4月には空母「遼寧」が太平洋上で複数の艦載戦闘機を発進させるなど、安全保障上の脅威が増している。

 いずもにF35Bを搭載できれば、活動領域は大きく広がる。離島防衛に加え、足場のない太平洋側の防空態勢も強化される。防衛省幹部は「中国への抑止力としても期待できる」と強調する。

 ただ、いずもとF35Bの一体運用は、憲法上保有できない「攻撃型空母」に当たるとの批判もある。このため防衛省は、F35Bをいずもに常時搭載することは避け、必要に応じて離着陸させる方針だ。

 ■戦闘機F35B レーダーで捉えにくいステルス性に優れた最新鋭戦闘機で「第5世代機」と呼ばれる。米ロッキード・マーチンが開発主体。米海兵隊が実戦配備しているほか、英国などが導入している。短距離での離陸と垂直着陸が可能で、防衛省はいずも型護衛艦の甲板を改修し、搭載することを想定している。1人乗りで最大速度はマッハ約1・6。内部燃料のみでの航続距離は約1600キロ。国内では米海兵隊岩国基地(山口県)に配備されている。

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