高畑充希「第2幕」の始まり 「ヲタクに恋は難しい」主演

「20代を全力で駆け抜けられた」と語る女優の高畑充希=東京都港区(石井健撮影)

 「ヲタクに恋は難しい」は、高畑充希(みつき)(28)にとって念願のミュージカル映画。テレビ、舞台と大忙しの女優だが、出身はミュージカルだ。もっとも、手がけたのは福田雄一監督(51)。一筋縄では行かない異色作だが、高畑にとって女優人生第2幕の開幕を告げる作品になることは間違いなさそうだ。(石井健)

 両親の影響で、小学校に上がる前からミュージカルに夢中だった。デビューもミュージカル舞台だ。「どんな作品が私の初めてのミュージカル映画になるのだろう」。実現したのが、この作品だ。ただ、ちょっと異色だった。

 マンガやアニメをこよなく愛する成海(高畑)と、幼なじみでゲームオタクの宏嵩(山崎賢人)の恋愛模様を描くギャグ漫画を原作に、福田監督が脚本も書いた。福田監督はミュージカル舞台の演出も多数手がけるが、やはりドラマ「勇者ヨシヒコ」や「今日から俺は!!」、映画「銀魂(ぎんたま)」などで発揮するコメディーセンスこそ本領。

 それだけに、「どうなるか分からないおもしろさがある」と期待して出演を決めた。ダンスの振り付けが当日決まるなどヒヤヒヤの連続だったと笑うが、脱力感に満ちたミュージカル・コメディーに仕上がった。

 「人物を掘り下げて演じるというより、一場面、一場面を楽しみながら演じました」

 成海は、オタク趣味が職場で発覚しないよう奮戦する。「過保護のカホコ」、「忘却のサチコ」、「同期のサクラ」と、個性の強い役どころが続いた印象だが、実際には撮影時期は離れており、「意識したことはなかった」。ただ、「サクラ」は一つの置き石のような作品になったという。

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