宮城県石巻市で昨年6月、高齢男性が市配布の殺虫剤を誤飲し死亡した事故で、市が用意した一斗缶の殺虫剤を町内会がペットボトルに小分けし、戸別に配っていたことが1日、関係者への取材で分かった。市は小分けを禁じていたが、町内会の運用を把握していなかった。この地区では長年の慣例だった。
厚生労働省は2011年5月、各都道府県に対し、殺虫剤の小分け配布は極めて危険で厳に慎むよう周知徹底を求める通知を出していた。市は11年3月発生の東日本大震災で大きな被害に遭い、しばらくしてから通知を認識。だが町内会に新たに注意喚起するなどの対応は取らなかったという。市の危機管理への姿勢が問われそうだ。
市によると、死亡した男性は80代。1人暮らしの自宅にペットボトル入りの殺虫剤が残されていた。県警が血液から殺虫剤成分を検出した。
誤飲を巡っては昨年7月にも別の地区で3歳児が小分けされた殺虫剤を飲み、救急搬送された。現在は回復している。




