令和4年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の第13回公判が3日、奈良地裁で開かれ、安倍氏の妻の昭恵さん(63)が出席した。被害者参加制度を利用した。
上下黒色の服を着た昭恵氏は一礼して法廷に入り、検察側の席に座った。証人尋問が始まると、山上被告は昭恵さんの方を見ることなく、手元の資料に目を落としていた。
被害者参加制度は被害者や遺族が裁判所の許可を得て、裁判に参加する制度。意見を述べたり、証人や被告人に直接質問したりすることができる。昭恵さんはこの制度を利用し、これまでの公判では代理人弁護士が出席していた。
昭恵さんを巡っては、検察側が第7回公判で、昭恵さんが事件の約1年後に「夫にただ生きていてほしかった」などとしたためた上申書を読み上げた。
被告は今月2日の被告人質問で、安倍氏を標的にした理由について「私の認識だが、安倍元首相は旧統一教会と政治との関わりの中心にいる方だと思っていた。ほかの政治家では『意味が弱い』と思った」などと供述していた。
この日の公判では、宗教社会学の大学教授への証人尋問と4回目の被告人質問が予定されている。



