歯科健診を受けていない75歳以上の後期高齢者は、受けている高齢者に比べて死亡リスクが男性で1・45倍、女性で1・52倍であることが、大阪公立大学などの研究で明らかになった。研究結果は5月、老化に関する国際学術誌のオンライン速報版に掲載された。
同大学大学院看護学研究科の大槻奈緒子講師らのグループは、平成29年10月から31年3月までの間、大阪府後期高齢者医療保険に加入していた75歳以上の94万6709人を対象に、歯科健診と歯科受診の有無と死亡の関連を3年間の死亡率で比較した。
①どちらもあり②健診のみ、受診なし③健診なし、受診あり④どちらもなし-の4グループに分けて年齢や基礎疾患などの因子が一致する対象者ごとに分析。その結果、どちらも受けなかった④のグループは、健診を受けただけの②のグループに比べ、死亡リスクが男性で1・45倍、女性で1・52倍となった。理由について大槻講師は「定期的に歯のメンテナンスに行く高齢者は健康意識が高く、死亡リスクを下げるような行動をとりやすいのではないか」としている。
口腔の健康状態は健康寿命の重要な要因とされ、厚生労働省は30年度から後期高齢者を対象とした歯科健診を実施。研究では、この健診結果を用いた。




