オリックス子会社の不動産開発・販売、大京(東京都渋谷区)の社長に1月就任した細川展久氏(56)が21日までに産経新聞などの取材に応じ、首都圏を中心に大都市圏でのマンション販売に注力する考えを示した。
大京は、1968年発売の「ライオンズマンション」で知られ、累計のマンション販売戸数は全国1位。ただ近年は大手競合との競争が激化し、単年でトップ10に入らない状況が続く。細川氏は「販売戸数を追うことはしない。量より質を重視する」と強調した。背景には人口減少に加え、建設費の高騰が重なる。高価格でも購入する層の手堅い需要に応え、ブランド力を磨く。
大京は一昨年、新たに建てるライオンズマンションの名称を「THE LIONS」に変更する「リブランド」を実施。ターゲットを従来のファミリー層から、高所得の共働き世帯に切り替えた。内装のデザイン性を高め、都心の好立地を中心に展開。従来より割高だが、年収1200万円以上の世帯から引き合いが強く、昨年はグループで1200戸弱を販売した。
今後は建物の環境性能で他社との差別化を図る。今年1月には、エアコン1台で各居室の空調を制御できるシステムを開発した。米国のトランプ大統領の就任で「脱炭素」の潮流には変化もみられるが、細川氏は「多少の揺り戻しはあったとしても、資源を大量消費する以上、環境問題には向き合わざるを得ない」と述べ、環境性能向上を継続する姿勢を示した。




