裁判所の記録廃棄問題を巡り、平成21年に大分県立竹田高校2年の工藤剣太さん=当時(17)=が剣道部の練習中に熱中症で死亡した事故の民事訴訟記録が廃棄されていた問題に絡んで工藤さんの両親が13日、最高裁を訪れ、廃棄の経緯などについて説明を受けた。両親によると、最高裁側は謝罪した上で、記録の復元を検討していると明らかにした。
事故を受けて両親は国家賠償請求訴訟を起こした。1審大分地裁は顧問の過失を認定し県などに賠償を命じる判決を言い渡し、平成27年に最高裁で確定した。
最高裁は昨年11月、大分地裁で工藤さんのものを含む6件の民事訴訟記録が事実上の永久保存に当たる「特別保存」の対象だったのに廃棄されていたと発表。今年5月には、重大少年事件の記録廃棄などに関する調査報告書を公表していた。
この日、最高裁を訪れた両親は、調査報告書について大分地裁と最高裁の担当者から直接、説明と謝罪を受けた。その後、取材に応じた父親の英士さん(58)は「誠意は伝わった。きちんと記録を復元してほしい」、母親の奈美さん(54)は「同じことを繰り返さないと信じている」と、それぞれ話した。




