もう20年ほど前になるが、「それで、君は大統領になりたいかい」という当時出た絵本を、米国土産に持ち帰った。喧嘩(けんか)っぱやかったりシャイだったり、大男だったりノッポだったり、水泳が得意だったりサックスを吹けたりといった歴代大統領の人柄が、ユーモラスな挿絵とともに紹介されている
▶ニューヨーク市の小さなコミュニティー図書館には、子供向けの大統領の伝記本がずらりと並んでいた。なるほど、この国ではどんなヒーローよりも、大統領がヒーローなのだと感じた。いや感じたのは、そうあるべきだという空気だったかもしれない
▶先週、バイデン大統領が再選を目指して立候補を表明した。共和党はトランプ前大統領が最有力だという。前回と同じ顔ぶれ。見たくもない「続編」になるかもしれないというため息が、かの国の報道から伝わる。先の本が権威ある絵本の賞を受賞していたと知った。いまも子供たちに、読まれているのだろうか。




