エリザベス英女王は英国と世界にとって統合と和解の象徴だった。その死去は分断と亀裂が深まる世界において、立憲君主制が内包する利点を再認識する機会となった。
ウェストミンスター宮殿に安置された女王のひつぎの弔問には最長24時間待ちの列ができた。国葬には200近くの国・地域から国家元首ら約500人の要人が参列した。今、世界でこれだけの人を集められる人物はほかにいない。
女王がこれほど敬愛された理由は2つある。1つは女王が即位前の1947年に「私の生涯が長くても短くてもそのすべてをあなた方にささげます」と述べた通りに、私心を捨て、52年からの在位70年間、自らのすべてを国家と国民にささげたことだ。
