注目は、やはりオスカル風衛兵「マカロン」役。ファンファーレとともにりりしく登場し、「剣の舞」を披露すれば、深紅のバラが散るミラクルも。共演の彩輝なおは、宝塚歌劇団での初舞台を「ベルサイユのばら」で踏み、オスカルも演じた元月組トップスター。氷川と交互にマリー・アントワネット風ドレス、オスカル風軍服になり、その入れ替わりも楽しい。
また、口うるさい意地悪ばあさん風の、腰が曲がったメイド「ババロワ」役にも氷川の芝居心が出ている。男女も、国籍も、時代も超えた七変化を理屈抜きで楽しめて、利他の精神の大切さも込められた1幕だ。
復活を印象付ける、エンジン全開の歌謡ショー
第2部は「氷川きよしコンサート2022 in明治座」。最新曲「群青の弦(いと)」から大ヒット曲「きよしのズンドコ節」まで、演歌から最新のロック、ポップスまでエンジン全開で歌い上げる。よく通る声、自在の節回しが気持ちいい。「白雲の城」の絶唱も、心にしみた。衣装もはかま姿に総スパンコールのスーツ、現代風ストライプと、耳だけでなく目でも楽しめる内容。
氷川は今年3月から、声帯ポリープの手術のため療養していた。しかしこのショーを見れば、完全復帰は明らか。3階までほぼ満席の客席は、声援を送れない分、手拍子やペンライトでショーを盛り上げた。アンコールを含め約3時間40分、現実を忘れタップリ堪能できる舞台だった。氷川は今年いっぱいで活動を休止し、無期限の休養に入ると発表しており、見逃せない舞台だ。
明治座公演は7月4日まで(03・3666・6666)。大阪、博多、名古屋公演あり。(飯塚友子)










