氷川きよしが「オスカル様」風に 座長公演で新たな顔、明治座はテーマパーク化

注目は、やはりオスカル風衛兵「マカロン」役。ファンファーレとともにりりしく登場し、「剣の舞」を披露すれば、深紅のバラが散るミラクルも。共演の彩輝なおは、宝塚歌劇団での初舞台を「ベルサイユのばら」で踏み、オスカルも演じた元月組トップスター。氷川と交互にマリー・アントワネット風ドレス、オスカル風軍服になり、その入れ替わりも楽しい。

また、口うるさい意地悪ばあさん風の、腰が曲がったメイド「ババロワ」役にも氷川の芝居心が出ている。男女も、国籍も、時代も超えた七変化を理屈抜きで楽しめて、利他の精神の大切さも込められた1幕だ。

意地悪ばあさん風メイド役で、老けの演技も見せる
革命前夜のフランスにタイムスリップ。ジャンヌ・ダルク風の甲冑姿がりりしい
ドレス姿の氷川きよし(左)と、宝塚歌劇団時代にオスカルを演じた彩輝なお
ルパン風のヒゲとメガネでマントさばきも美しく
第2部のショーで、圧倒的な歌唱力をみせる
総スパンのスーツに、フリフリブラウスもバッチリ似合う

復活を印象付ける、エンジン全開の歌謡ショー

第2部は「氷川きよしコンサート2022 in明治座」。最新曲「群青の弦(いと)」から大ヒット曲「きよしのズンドコ節」まで、演歌から最新のロック、ポップスまでエンジン全開で歌い上げる。よく通る声、自在の節回しが気持ちいい。「白雲の城」の絶唱も、心にしみた。衣装もはかま姿に総スパンコールのスーツ、現代風ストライプと、耳だけでなく目でも楽しめる内容。

氷川は今年3月から、声帯ポリープの手術のため療養していた。しかしこのショーを見れば、完全復帰は明らか。3階までほぼ満席の客席は、声援を送れない分、手拍子やペンライトでショーを盛り上げた。アンコールを含め約3時間40分、現実を忘れタップリ堪能できる舞台だった。氷川は今年いっぱいで活動を休止し、無期限の休養に入ると発表しており、見逃せない舞台だ。

明治座公演は7月4日まで(03・3666・6666)。大阪、博多、名古屋公演あり。(飯塚友子)

客席も七色ペンライトと拍手で、ステージと一体化

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