【ソウル=時吉達也】1日に投開票された韓国の統一地方選で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の政権与党「国民の力」が主要17の知事・市長選のうち12勝を収めた。革新系野党「共に民主党」は5勝にとどまったが、人口が最多の最激戦区、京畿道(キョンギド)知事選では同党候補の金東兗(キム・ドンヨン)元経済副首相が0・1ポイント差の得票で勝利し、一矢報いた。
国会では野党が多数を占める中、尹大統領は苦しい国政運営が続くが、国民の支持が確認されたことで対日外交などを含む政策の実行にも弾みがつきそうだ。
17の主要首長選のうち、与党系現職の呉世勲(オ・セフン)ソウル市長、朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長がともに大差で勝利。中部の行政都市、世宗市では2012年の発足後初めて、保守系市長が誕生した。国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は「大統領選の勝利に続き、地方行政の相当部分を担う機会を与えられありがたく思う」と述べた。
一方、前回18年の選挙は「14勝」で圧勝していた共に民主党は、今年3月の大統領選に続く敗北で党の刷新を迫られる形となった。大統領選で尹氏に惜敗し、今回は党選挙対策トップを務めた李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事は選挙結果を受け「国民の厳しい叱責を謙虚に受け止める」と述べた。李氏自身は地方選と同時に行われた国会議員補選で当選した。
主要市などを除く全国の一般首長選でも、226カ所のうち6割以上で与党系候補が勝利。ソウル市の25区では17区長を与党系が占め、前回の「24敗」から大幅に党勢を回復させた。



