北京で五輪聖火リレースタート コロナ対策で3日間のみ

北京のオリンピック森林公園を出発し、リレーされる北京冬季五輪の聖火=2日(共同)
北京のオリンピック森林公園を出発し、リレーされる北京冬季五輪の聖火=2日(共同)

【北京=三塚聖平】北京冬季五輪の聖火リレーが2日、北京市中心部からスタートした。新型コロナウイルス対策のため、4日の開幕までの3日間に短縮された。2008年北京夏季五輪の時のように中国各地を回ることはせず、五輪会場の北京と河北省張家口市のみをめぐる。習近平国家主席が強調する「中華民族」の歴史や、科学技術を国内外にアピールするとみられる。

中国国営メディアによると、聖火リレーには14歳から86歳まで約1200人が参加する。ランナーの多くは、各分野で模範的な活動をした「非凡な一般人」だという。約20カ国・地域からも参加する。ロボットや自動運転車も使われる。

3日には、世界遺産に登録されている「万里の長城」の人気観光地として知られる北京市延慶区の「八達嶺長城」を通って、河北省張家口に入りスキー場などを回る。4日には北京の世界遺産「頤和園(いわえん)」も走る。聖火リレーは、外部との接触を完全に遮断した五輪のバブル内も通る。

聖火は古代五輪の舞台だったギリシャで昨年10月18日に採火され、同20日に北京に到着。ギリシャでの採火式の際には、中国の人権侵害を批判する活動家が五輪ボイコットを呼びかけて侵入する騒ぎがあった。

08年北京五輪の聖火リレーは、開幕の4カ月以上前にスタートし、世界最高峰のチョモランマ(英語名エベレスト)にも登頂するなど各地を回った。

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