大阪市が高齢者接種を前倒し 2月中にほぼ完了見込み

新型コロナウイルスワクチン接種推進本部会議後に取材に答える大阪市の松井一郎市長=11日午後、大阪市役所
新型コロナウイルスワクチン接種推進本部会議後に取材に答える大阪市の松井一郎市長=11日午後、大阪市役所

大阪市は11日、新型コロナウイルスワクチン接種推進本部会議を開き、65歳以上の高齢者に対する3回目の追加接種について、2回目との間隔を従来の8カ月から1カ月前倒しし、今月20日から実施する方針を決めた。

政府方針を受けた対応。市によると、すでに2回の接種を終えた高齢者は約62万人で、2回目から7カ月間隔で接種を始めた場合、2月中に9割近くが完了する見込みという。

高齢者以外の市民に関しては2月27日を接種開始としていたが、岸田文雄首相が11日、一般分の前倒しを表明したため、市は8カ月を待たずに接種を行う。国からのワクチン供給量を踏まえて具体的な時期を決める。

米ファイザー製は大阪城ホール内の城見ホール(同市中央区)と西淀川区役所、モデルナ製は「扇町プール」(北区)や「心斎橋ビッグステップ」(中央区)など市内5カ所がそれぞれ集団接種会場となる。

3回目接種も米ファイザー製人気か


松井一郎市長は会議後、記者団に「2回目接種から時間が経過すると、抗体が減少するのは専門家の検証からも明らか。コロナが変異する中、速やかに負担なく接種を受けられる環境をつくっていく」と述べた。


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