北海道の赤潮「ほぼ消失」 道水産試験場が調査結果示す

赤潮被害状況などが報告された北海道太平洋沿岸漁業被害対策会議=30日午後5時45分ごろ、北海道庁(坂本隆浩撮影)

北海道の根室から日高地方の太平洋沿岸で確認されていた赤潮について、30日に開かれた道の対策会議で、主な原因とされるプランクトン「カレニア・セリフォルミス」がほぼ消失している可能性が高いことが報告された。

北海道中央水産試験場が22日時点の調査結果として示した。海水温が下がったことが奏功したとみられる。道は現在、被害を受けた漁協と連携して被害状況調査を実施中。鈴木直道知事も12月1日に釧路で現場視察を行う予定で、早急に被害状況などを調べて支援につなげる方針だ。

道中央水産試験場は15日から19日にかけて衛星データを基にした植物プランクトン量の目安となるクロロフィル濃度推定値の分布を調査。22日時点で太平洋沿岸の根室~浦河では確認されず、根室から日高にかけても少なく、「赤潮が発生している可能性は低いと考えられる」としている。

会議では、水中に含まれるカレニア・セリフォルミスの検出量について、釧路、十勝、日高の3地域で10月下旬以降、ほぼ検出されていないと報告があった。根室は今月15日から21日に上昇したものの今は収束に向かっているという。

道によると、被害金額は19日時点で80億964万円。釧路が最も多く、全体の48%を占める38億5417万円。次いで根室が同29%の23億2300万円、日高が同10%の8億396万円、十勝が3%の2億7073万円。魚種別ではウニが9割以上で、サケは全体の1%程度。沿岸の深い場所での調査はまだ行われておらず、ツブ貝などの被害が確認された場合、被害額はさらに増える見通しだ。

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