維新・松井体制を信任 吉村氏「後継育成も必要」

日本維新の会の臨時党大会で発言する松井一郎代表=27日午後、大阪市北区(安元雄太撮影)

日本維新の会は27日、大阪市内で臨時党大会を開き、代表選の実施見送りを決めた。松井一郎代表(大阪市長)が来年1月の任期満了後に再任される。代表選を実施しないことへの賛否は賛成319票と反対151票に分かれた。松井一郎代表に対する信任投票の意味合いが強く、第三党に躍進した先の衆院選を弾みに来夏の参院選に向けて多数が「現状維持」を求めた形だ。一方で世代交代を見据え、今から新体制構築に着手すべきだとの声も。投票結果からは所属議員らの複雑な思いが透ける。

「松井氏が代わらないといけないのかと思った人が多いということ。松井体制でマイナス面は全くない」

維新の母体である地域政党「大阪維新の会」出身のある衆院議員は平成22年の大阪維新の創設以来、〝屋台骨〟として支えてきた松井氏の統率力が引き続き必要と判断。代表選を実施しないことに「賛成」のほうに投票したという。

衆院選で維新は公示前(11議席)から4倍近い41議席を得た。別の衆院議員も「松井氏の下で衆院選で結果を出したのに、代表選を行う必然性がない」と述べた。

今回、松井氏再任の賛成票は反対票の2倍以上だった。大阪府知事として新型コロナウイルス対策を指揮し、衆院選で党の「顔」となった吉村洋文副代表が代表選不出馬を早々と表明し、「ポスト松井」の本命候補が現れなかったことも影響したとみられる。

その吉村氏は党大会後、記者団に反対票を投じたと明かし、「松井代表がいるうちに新しいリーダーを育てないといけない」と述べた。吉村氏のように松井氏を信任しつつ、代表選を実施するのが望ましいと考えた党員は少なくない。

反対票を投じたある府議は「代表は松井氏で良い」と話す。ただ松井氏は役職の枠にとどまらない権威的存在だと指摘し、長期的視野で次世代の人材を育成する必要があると語った。

維新は大型選挙のたびに代表選実施の是非を決めるルールのため、来年夏の参院選後も松井氏の続投が焦点となる。ただ松井氏は令和5年春の大阪市長の任期限りで政界を引退する意向で、この府議は「参院選後は代表選を実施しなければいけない」と強調した。

松井氏は代表選が実施された場合、出馬しないと明言していた。大阪市議の一人は「松井氏が続投に積極的でないなら、代表選を行うべきだった」。世代交代を念頭に「その人が置かれる立場によって新たなリーダーが生まれるという思いもある」と述べた。

Google検索で「産経ニュース」を優先表示。ワンクリックで簡単登録

会員限定記事

会員限定記事一覧

政治ランキング

  1. 自民・麻生太郎副総裁「日本は間違いなく明るくなった」 発足1年の高市政権を評価

  2. 衆院定数削減、「現状のままだと審議止まる」 自民の折衷案提示 消費税減税への波及懸念有料会員記事

  3. 高市首相「応援してたわよ、よかったわね」横浜・原沢市長と初面会 花博で連携確認

  4. 観光予算、インバウンド偏重に懸念 星野リゾート代表「国内に回して」 日本人重視を訴え

  5. 綱領改定案でマルクス解釈修正も不破氏批判は避ける 共産・志位和夫議長「敬意と感謝」

  6. 中道幹事長務めた階氏、政党交付金5億円受領に「負い目なし」 「残務整理に必要」とも

  7. 自民・麻生太郎副総裁、簗農水相更迭は「大変遺憾だ」 派閥会合で言及

  8. 中国、9月の日本向けレアアース磁石輸出は171トンの低水準に 米国は前年比4割増

  9. ひろゆき氏、政治批判から候補者支援へ転身 50歳前に「子供から文句言われる側」になる

  10. 自民武田氏「逃げずに説明果たせ」 政策集団に所属する武部農水相の寄付問題念頭に