御朱印巡り

「アート御朱印」で新しい縁 山梨 正覚寺

正覚寺の功刀久士住職(右下)が書き込んだ、色鮮やかな御朱印=山梨県昭和町(平尾孝撮影)

山梨県昭和町の正覚寺(しょうがくじ)は、身延山久遠寺(同県身延町)を総本山とする日蓮宗の寺で、450年以上の歴史を持つ。その正覚寺が昨年秋から始めた「アート御朱印」に人気が集まっている。35歳の㓛刀久士(くぬぎ・きゅうじ)住職自らが一人一人と対面で、話をしながら書き上げていくやり方や、色付きのイラストなどが好評なためだ。この取り組みの背景には、住職の危機感と「新しい縁」を求める強い思いがある。

アート御朱印は、1~2カ月ごとにテーマを変えていく。中央に「南無妙法蓮華経」の題目を書き、イラストを添える。授与日はホームページなどで告知し、それにあわせ寺に来てもらい、その場で㓛刀住職が御朱印帳に書き入れる。住職は今は東京・西新宿の常圓寺の職員として修行しており、正覚寺にいる日が限定されるため、授与日以外は御朱印帳を預かり、書き入れて後日取りに来てもらうか、郵送で対応する。

イラストは季節や催事を意識している。今年1月は干支にちなんで「子(ねずみ)」と「丑(うし)」。2月は生誕800年にちなみ、題目を唱える日蓮聖人、3~4月は花祭り、5~6月は端午の節句だった。7月はお盆で休んだが、8~9月は、市川猿之助さんが主演した東京・歌舞伎座での「日蓮」にちなんだイメージだ。

昨年始めたばかりのアート御朱印だが、正覚寺のホームページや会員制交流サイト(SNS)で紹介すると、首都圏を中心に御朱印ファンが反応し、1日に80人が御朱印を求めるために訪れる事態にもなった。㓛刀住職によると「テーマが変わるごとに来てくれるリピーターも多い」という。

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