【ワシントン=平田雄介】11月3日の米大統領選に向けた共和党と民主党の全国大会にはトランプ大統領のメラニア夫人(50)と、バイデン前副大統領のジル夫人(69)が登場した。ファーストレディー(大統領夫人)候補の2人はともに、仕事と家庭のバランスを取りながら啓発活動にも取り組む米国女性のロールモデル(模範的存在)だ。
■メラニア夫人 史上2人目の外国出身、子供の教育を重視
メラニア夫人は1970年4月、スロベニア(旧ユーゴスラビア)生まれ。16歳でモデルを始め、パリやミラノで活躍。96年に米ニューヨークに拠点を移し、『ヴォーグ』や『エル』などファッション誌の表紙を飾った。宝石のデザインやスキンケア商品のプロデュースも手掛けた。
トランプ氏とはパーティーで知り合い、2005年に結婚。翌年、男児を出産し、米国籍を取得した。
17年1月のトランプ大統領就任に伴い、第6代ジョン・クインシー・アダムズ大統領のルイーザ夫人(英国出身)以来190年ぶりの外国出身のファーストレディーになった。子供の教育を重視し、学年末までトランプ氏をホワイトハウスに単身赴任させ、自身はニューヨークの自宅に残った逸話は有名。
18年から、インターネット上のいじめなどから子供を守る啓発活動「Be Best(最高になろう)」を主導している。
■ジル夫人 ベテラン英語教師、軍人の家族支援などに取り組む
ジル夫人は「ホワイトハウスに入っても教師は続ける」と語るベテランの英語教師。教育学の博士号を持ち、党大会に登場した際は「ドクター・ジル」と紹介された。「多数の死者が出た新型コロナウイルス禍から回復し、次の時代に備えるには国民をまとめられる指導力が必要だ」とバイデン氏への支持を求めた。
1951年6月、東部ニュージャージー州生まれ。大学卒業後、高校で教師をしていた26歳のとき、上院議員だったバイデン氏から5度にわたり求婚され、結婚した。バイデン氏と先妻の間に生まれた息子と実子の娘の3人を育て上げた。
セカンド・レディー(副大統領夫人)時代には、戦地に赴く軍人の家族支援や乳がんの早期発見のための検診を促す啓発活動に取り組んだ。その傍ら、首都ワシントン近郊の公立2年制大学コミュニティー・カレッジで教鞭(きょうべん)を取った。



