「テレビドラマを学問する」などの著書がある中央大の宇佐美毅教授(現代文化研究)は、深夜ドラマの着眼点のよさを評価する。たとえば、「家政夫のミタゾノ」は、かつてテレビ朝日で放送された「家政婦は見た」を日本テレビが「家政婦のミタ」でもじり、それをまたもじった。「パロディーをパロディーで返すのが粋」と宇佐美教授。
思い切った作品、タブーに挑戦
タブーに挑戦する姿勢も視聴者をひきつける。「『おっさんずラブ』は男性同士の恋愛を絶妙なバランスで描く。シリアスな演技を得意とする役者を起用するなどキャスティングも奏功しています」。男性同士の恋愛はテレビではほとんど扱われなかっただけに、衝撃的な作品だ。
宇佐美教授によると、深夜帯に実験的なドラマを放送するのは近年の傾向。テレビ東京が先駆的存在だが、ゴールデン帯の刑事ドラマなどで高視聴率を記録しているテレビ朝日も、深夜に思い切った作品に挑戦し、すでに「トリック」など数々の話題作を生んでいる。深夜ドラマからのヒット作が続きそうだ。



