浪速風

水掛け論、泥仕合のもり・かけ国会 狂言は願い下げだ

「権威失墜」に見舞われた財務省。森友学園問題の次の焦点が来る

むかしのお話。日照りが続く中、しゅうとと婿が、隣り合った田んぼをそれぞれ見て回る。隣には水があるのに、自分の田にはない。こっそり水口を自分の方に開く。やがて顔を合わせた2人、水を掛け合い、泥を塗り合って…。狂言「水掛聟(むこ)」から。

▶狂言ならよいが、国会での泥仕合などだれも見たくあるまい。週明け、森友学園問題の次の焦点が来る。財務省は4日にも、国有地売却に関する決裁文書改竄(かいざん)の調査結果と、関係者の処分を公表する。文書の改竄や廃棄など、非は財務省にある。踏み込んだ説明と処分が欠かせない。財務相の責任も問われている。

▶「互いに自分の主張にこだわって論旨がかみあわず、際限なく続く議論」(大辞林)が水掛け論。もり・かけ問題で「忖度(そんたく)」や「総理の意向」と水を散らしてきたのは野党だが、当初まともに説明しようとしなかった政府・与党の責任も大きい。結果、水掛け論の泥仕合となった。国会での狂言は願い下げだ。

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