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左営では一般人の立ち入り制限がない基地の外側にも日本統治時代の建築物が残る。旧日本軍の官舎群は、後に中国大陸から来た将兵とその家族が暮らす「眷村」となった。中でも「明徳新村」と呼ばれる地区は高級将校の官舎が多く、大戦末期に高雄警備府の主計将校だった中曽根康弘元首相が住んでいたとされる家屋もある。
台湾各地の眷村の多くは台湾の庶民が暮らす外界と隔離され、中国大陸の各地から集まった人々による特殊な「眷村文化」が醸成された。左営でも、高雄市が住宅の一部の保存を進めているほか、文化・観光施設とする動きもある。(高雄 田中靖人)



